私がジャーナリストになった理由 

「ジャーナリストになった理由」に関しては、非常に多くの人に聞かれる質問です。また、この職業の価値についても聞かれることがあります。

この職業の収入はそれほど大きくなく、大企業で働く機会などもないうえ、そもそも仕事を得るだけでも非常に大変です。私はいつも、人生にはお金や洒落たスーツより遥かに大事なことがあると言っています。私にとって最も重要なことは正義と真実であり、私がジャーナリストになったのもそれが大きな理由です。 

子どもの頃から私は嘘が嫌いでした。子どもはよく嘘を付くので、ほとんどそれが普通のことになっています。「あいつは目立ちたいがために、ボートを購入したんだ」など、よく知らない人について根拠のない情報を流したりする人が普通にいます。そういうことを言われると、その人たちについて誤ったイメージを抱いてしまいます。

嘘は社会を破壊します。私たちは情報が飛び交う時代に生きており、情報は一瞬で広まりますが、それらは全て真実なのでしょうか?そんなことはありません!私の仕事は真実を見つけ、それを人々に伝えることです。 

歴史好きの方なら、歴史にはパターンがあることをご存じでしょう。言論の自由がない社会は、自由を求める市民たちによって破壊されてきました。真実を永遠に覆い隠しておくことはできません。最終的には真実を伝える人が現れ、嘘はかき消されていくのです。 

現在私は、日本有数の報道機関で働いています。新聞に掲載する記事は、自分自身でチェックしており、ただのゴシップや根拠のない記事は絶対に公開しません。人の名誉を傷つけることは、その人に深刻な被害を与えることになります。

たとえば、あなたがバスに轢かれそうになった子どもを助けたとして、子どもを抱えているあなたを見た誰かが、あなたを小児性愛者だと非難してきたらどうでしょうか。このようなことは毎日起きています。多くの人が、ニュースによって誤った非難を受けており、しかもそうしたことの多くが、マーケティングに利用されています。皆さんは、この現実をどう受け止めますか。